【消費税1%!でも、ちょっと待った!】

その値下げ、本当に私たちの財布に届きますか?

こんにちは!株式会社奈々ホームです。

今日は住宅の話から少し離れて、私が最近気になっている「消費税」のお話です。

消費税が8%から1%に下がるとしたら……。

これはありがたい!

物価高で何もかも値上がりしている今、家計にとってはうれしい話ですよね。

でも、ちょっと待ってください。

私は、あることが気になって仕方ありません。

「消費税が7%下がるなら、その分だけ商品も安くなるんだよね?」

本当にそうなるのでしょうか?

■ 例えば、こんなことが起きたら?

今まで税抜1,000円だった商品。

消費税8%なら1,080円です。

これが消費税1%になれば、1,010円!

70円も安くなります。

ところが……。

もしメーカーが、

「原材料費も上がっているし、人件費も上がっているし、この機会に価格を見直そう!」

と、本体価格を7%値上げしたら?

税抜1,070円。

消費税1%を加えると……。

1,080円70銭!

あれ?

安くなるどころか、ほぼ同じじゃないですか!(笑)

国は税金を下げた。

企業は本体価格を上げた。

そして消費者は……。

「あれ? 私たちの70円、どこに行った?」

なんてことにならないでしょうか。

■ もちろん、企業にも事情があります。

私も小さな会社を経営しています。

材料費は上がる。

人件費も上がる。

燃料代も上がる。

電気代だって上がる。

正直、値上げせずに頑張ることが難しい時代です。

ですから、企業が価格を上げること自体を悪いとは思いません。

適正な利益がなければ、会社は続けられませんから。

ただ、気になるのは……。

「消費税が下がったから、少しくらい値上げしても、お客様には分からないだろう」

もし、そんな考え方が広がったら?

せっかくの減税効果が、消費者に十分届かなくなってしまいます。

■ さらに気になるのが「2年後」です。

仮に消費税1%が2年間限定だったとしましょう。

その間に商品の本体価格が7%上がったとします。

そして2年後、消費税が8%に戻ったら?

税抜1,070円の商品は、税込1,155円60銭になります。

もともと1,080円だった商品が、約1,156円に!

減税のときは安くならず、税率が戻ったら高くなる。

そんなことになったら、何のための減税だったのか分からなくなります。

もちろん、これは一つの仮定の話です。

必ずそうなるということではありません。

■ 大切なのは「税込価格」だけを見ないこと。

私たちは普段、スーパーで買い物をするとき、税込価格を見ています。

でも、これからは少しだけ意識を変えた方がいいかもしれません。

「この商品、税抜価格はいくらだったっけ?」

税率が下がったのに、税込価格が変わらない。

そんなときは、本体価格が上がっている可能性があります。

もちろん、原材料費などの上昇による正当な値上げもあります。

大切なのは、何が理由で価格が変わったのかを知ることだと思います。

■ 最後に、工務店の社長として思うこと。

私たち建築業界も、ここ数年で材料価格が大きく変わりました。

昔の価格を知っている私自身が、見積書を見て驚くこともあります。

「えっ!こんなに高くなったの?」

……お客様より先に、私が驚いています(笑)

だからこそ、価格にはきちんと理由が必要だと思っています。

安ければいいわけでもない。

高ければいいわけでもない。

お客様が納得できる価格であること。

これが大切なのではないでしょうか。

消費税が下がることは、家計にとって大きなチャンスです。

でも、その恩恵が本当に消費者へ届く仕組みになっているのか。

私たちも関心を持つ必要があると思います。

最後に一言。

「税金は下がった。でも値段は下がらなかった。」

そんな笑えない話にならないことを願っています。

そして、2年後に……。

「税金は元に戻った。でも値段は戻らなかった!」

なんてことになりませんように!(笑)

皆さんはどう思いますか?

株式会社奈々ホーム
代表取締役 千葉正樹