🌲 栂(つが)の木

1. 基本情報

  • 漢字:栂(つが)
  • 学名Tsuga sieboldii(ツガ)
  • 分類:マツ科ツガ属
  • 分布:本州の東北南部以南〜九州。日本特有の常緑針葉樹。
  • 特徴:ヒノキやスギほど有名ではないが、建築材・内装材として重宝される。

2. 木材の特性

長所

  • 軽量で柔らかい:加工性が良く、切削・釘打ちがしやすい。
  • 色合いが明るい:辺材は白っぽく、心材は淡褐色で清潔感がある。
  • 均質な木理:癖が少なく、内装材に適している。
  • 乾燥が容易:狂いが少なく、寸法安定性も比較的良い。

短所

  • 耐久性が低め:腐朽や虫害に弱い → 屋外や土台には不向き。
  • 強度も中程度:桧や松と比べて構造材の主役にはなりにくい。

3. 用途

  • 内装材:壁板・天井板・建具など。
  • 造作材:框(かまち)、階段部材、家具の一部。
  • フローリング:柔らかいため足触りが良いが、傷がつきやすい。
  • 合板材:表面の仕上げ用突板としても利用。

4. 文化的・地域的背景

  • 栂はあまり建築の「表舞台」には出ないが、内装や造作に寄り添う材として日本の住まいを支えてきた。
  • 木目が淡くシンプルなため、モダンデザインや北欧風の家にも調和しやすい。
  • 長野県などでは栂の森が多く、地名(栂池=つがいけ)にも残っている。

ということで、今回は「栂」

なぜ木に母と書くのかは調べたが不明

日本の木であることは間違いない!

建築ブームの時はかなり住宅に使われていた栂

栂(ツガ)は日本各地に分布しており、本州・四国・九州などに自生

自生地が山地・急斜面などで伐採・搬出が難しい場所が多い。

植林・量産が進んでいないため、丸太等良材の確保が難しい。

材質的に加工・乾燥に手間がかかり、コスト・工程負荷が比較的高いと指摘されています。

昨今数が少なくなっているようです。