🌳 欅(けやき)
1. 基本情報
- 漢字:欅(けやき)
- 学名:Zelkova serrata
- 分類:ニレ科ケヤキ属
- 分布:日本全国(本州・四国・九州)、街路樹・庭木としても有名。
- 特徴:落葉広葉樹。樹高30m以上にもなる大木。木目が力強く美しい。
2. 建築材としての特徴
長所
- 硬くて丈夫:重硬材で耐久性が高い。
- 美しい木目:赤みがかった褐色、力強い年輪が特徴。
- 磨くと光沢が出る:高級感ある仕上がりに。
- 耐摩耗性がある:床材や家具に最適。
短所
- 重い・硬い:加工が難しい。職人の技術が必要。
- 乾燥に時間がかかる:乾燥不足だと割れ・反りが出やすい。
3. 建築での用途
- 大黒柱:格式高く、家の中心を支える象徴。
- 梁・桁:強度が必要な構造部分。
- 床材:耐摩耗性を活かしたフローリング。
- 家具材:テーブル・椅子・タンスなど。
- 寺社建築:神社仏閣や城郭建築にも多用。
4. 欅と日本文化
- シンボルツリー:「欅並木」として都市景観に多用。
- 神木・御神木:大木になるため、神社の境内に祀られることが多い。
- 格式の象徴:「けやけし(際立って立派なさま)」が語源といわれ、立派さ・高貴さを象徴する木。
- 工芸品:欅細工(碗・盆など)、漆との相性も良い。
5. 工務店的な活用ポイント
- 「格式」をアピール
- 「家の顔となる大黒柱には欅を」
- 「日本建築の伝統を支えてきた木で、住まいに品格を」
- デザイン的価値
- 「赤みを帯びた美しい木目が、和風にも洋風にも映える」
- 「年月とともに深い色合いになり、重厚感を増す」
- 耐久性・強度
- 「欅は強く丈夫。長く家族を支える構造材に最適」
- 「磨けば輝き、暮らしに高級感を与えます」
ということで、今回は「欅」
昔に1回だけ、和室の天井に「欅」を採用したことがあったが、高級なので特に緊張したのを憶えています。
鉋仕上も大変💦達成感はありましたね😊
昔の家の玄関には必ず「欅」を上がり台・框などに採用していました。いい時代です!