杉の木
大工として毎日木に触れています。
日本の木の種類
- 日本は南北に長く、北海道の寒冷地から沖縄の亜熱帯まで幅広い気候に対応した樹木が生えています。
- 日本に自生する木はおよそ 1,000〜1,200種 と言われています。
- 🌲 針葉樹(スギ、ヒノキ、マツ、モミなど)
- 🌳 広葉樹(ケヤキ、ブナ、カシ、サクラ、カエデなど)
主に使う10種をご紹介させていただきます!!!
今日は「杉」
🌲 杉(すぎ)を掘り下げる
1. 基本情報
- 学名:Cryptomeria japonica
- 分類:ヒノキ科スギ属
- 分布:日本固有の樹木。全国に広く植林されており、日本で最も多い木材。
- 特徴:まっすぐ高く成長(樹高50m超の巨木も)、軽く柔らかい。加工しやすく香りが良い。
2. 杉の建築材としての特徴
長所
- 軽い:持ち運び・加工がしやすい
- 柔らかい:切削・釘打ちが容易
- 香り:リラックス効果、防虫効果がある
- 断熱性:空気を含むため温かみがある
短所
- 傷がつきやすい(柔らかいため床材には注意)
- 湿気に弱い(乾燥材を使えば安定する)
👉 これらの性質から、柱・内装材・建具・天井板などに適し、外部の土台などには不向きです。
3. 杉と地域文化
- 屋久杉(やくすぎ):屋久島に自生する樹齢1000年以上の杉。木目が緻密で美しく、家具や工芸品に珍重される。
- 秋田杉:秋田県の天然杉。年輪が細かく美しい木目で、建具や曲げわっぱに利用。
- 吉野杉(奈良県):人工的に植林された杉。年輪が均一で加工性・強度に優れ、茶室や高級建築材に用いられる。
👉 地域ごとにブランド杉があり、「地元材」としてのPR価値が高い。
4. 杉と暮らしの関わり
- 香り:リラックス効果、抗菌作用。和室に使うと落ち着きが増す。
- 家具:軽く加工しやすいのでテーブルや棚に。
- 住宅性能:杉板の床は柔らかく足に優しい。冬でも温かみがある。



↑日光杉
お客さんが一目惚れして採用。
年輪の細かさが歴史を語っていました!
杉は、内装材にとても重宝する木です